30代女性耳鼻科医のブログ

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鼻血がでた!どうする?

ふとした瞬間に出てびっくりする“鼻血“👃

特に冬は出やすくて困りますよね💦

 

 

今日はそんな時にどうしたらいいか?について解説します!

 

どうして鼻血が出るの?

そもそもどうして鼻血が出るのか?についてです👃

興味のない人は読み飛ばしてくださいね👩‍⚕️

 

鼻血の主な原因

鼻血の原因って、多岐にわたるんですよ。でも、大抵のケースはたいしたことないものが多いです。まずは、なぜ鼻から血が出るのか、原因を見てみましょう。

外傷によるもの

これは直感的に理解しやすいですよね。「あっ、ボールが顔に!」とか、「うっかり鼻を強くこすりすぎた!」など、外からの衝撃や摩擦で鼻の中が傷ついてしまうケースです。

環境因子

特に冬場に多いのが、空気の乾燥による鼻血です。加湿器を使っていない部屋だと、鼻の粘膜もカラカラに乾燥してしまい、ちょっとした刺激で血が出やすくなります。

健康状態や病気

高血圧の方や、アレルギー性鼻炎を持っている方は、鼻血が出やすくなります。また、感染症による発熱で体がデリケートな状態になっている時も、鼻血が出やすくなります。

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鼻血の原因を知ることで、「なぜ今、鼻血が?」という疑問に対しても、少し冷静に考えられるようになります。次に、実際に鼻血が出た時の「正しい止め方」について見ていきましょうか。

 

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正しい鼻血の止め方

鼻血が出たら、まずは落ち着いて。慌てず騒がず、このステップで対処しましょう。

正しい姿勢

前かがみになりましょう☝️

これは、血が喉の奥に流れ込むのを防ぐため。頭を高く保って、鼻血が逆流しないようにします。

鼻の圧迫

鼻の柔らかい部分を強く圧迫します。

両側の鼻孔を指で強く押さえて、5〜10分間キープ。この間、息は口で。

 

 

 

冷却

もし暑い場所にいるなら、少し涼しいところに移動しましょう。

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鼻血に対するこの「初応急処置」を覚えておけば、次に鼻血が出たときも慌てずに済みますよ。

 

では、次によくやりがちな間違った対処方法についてお伝えします。

この方法をしてしまうとかえって鼻出血が悪くなってしまうかも…

 

 

間違った対処法とその理由

頭を後ろに傾ける

よくある間違いが、これ。頭を後ろに傾けると、血が喉に流れ込んでしまいます。すると、血を飲み込むことになり、気分が悪くなる原因にもなります。

鼻を強くかむ

鼻を強くかんでしまうと、鼻の中の傷口に余計な刺激を与え、かえって血が止まりにくくなることがあります。また、血が出ている部位にダメージを与える可能性も。

鼻の中に血の塊があって気持ち悪いから、せっかく鼻血が止まったのに強く鼻をかんでまた出血してしまうことがあります🩸

 

鼻に詰め物をする

1番よく見る間違いです💦

鼻血が出た時に鼻の中にティッシュを詰め込む人いますよね><

かなり多くの人が詰め込んでいる印象があります…

実はこれ間違い🙅

ティッシュを詰め込むときに傷口を擦って、かえって傷口が広がってしまうのです。

しかも、止まったかな?と取り出すときにまた傷口が擦られる…

しかも、ティッシュのカスが傷口に残ると、そこに感染してさらに出血が止まらなくなることも👃

詰め込みたい時には、綿球やガーゼなど、ボロボロと崩れないものにして、詰めたら半日〜1日程度積めっぱなしにしましょう。

 

つまむところが違う

これ、医療者でも知らないことがあります💦

目と目の間を摘んでいる人よくいますが、そこをつまんでも全然止まりません…

つまむのは鼻の穴!

 

このイラストだと③を摘んでね!

①を摘んでいる人多いですね💦

 

 

鼻血の時には、こうした間違った対処法を避け、正しい方法で静かに対処しましょう。

 

 

鼻血が止まらない時の対処法

鼻血がなかなか止まらない場合、焦りを感じるかもしれませんが、ここでも冷静に次のステップを踏んでください。

1. 時間を確認しましょう。
   - 既に述べた対処法を試しても、15分経っても血が止まらない場合は、次の対応が必要です。

2. 圧迫の持続
   - 鼻を圧迫する時間をもう少し延長してみましょう。しかし、30分を超えても止まらない場合は、医師の診察が必要です。(だんだん血の勢いが減っているならそのまま抑え続けると止まります)

3. 医療機関を受診しましょう。
   - 血が止まらない場合や、頻繁に鼻血を経験する場合は、専門の医師に相談することをお勧めします。病院では、原因に応じた適切な治療を受けることができます。

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最後に「予防策と日常のケア」についてです!

鼻血が出なくなるために日頃からできることとは?

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予防策と日常のケア

鼻血を未然に防ぐためには、日常生活でのちょっとした心がけが大切です。ここでは、鼻血を減らすための簡単な予防策をいくつか紹介します。

室内の湿度を保つ

- 乾燥は鼻血の大敵。特に冬場は室内の湿度に注意して、加湿器を活用するか、水を入れた容器を暖房器具の近くに置くといいでしょう。

それでも乾燥が気になる時にはドライノーズスプレーを使うのもおすすめです

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鼻の内部を傷つけない

- 鼻をかむ時は優しく、鼻の中には指やティッシュを突っ込まないようにしましょう。

また、指の爪を短く保つことも、傷を防ぐポイントです。

健康な生活習慣

- バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動など、健康な生活習慣を心がけることで、体全体の健康を保ち、鼻血のリスクを減らすことができます。

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鼻血は誰にでも起こりうる自然な現象ですが、上記のような予防策を心がけることで、その発生頻度を減らすことができます。日常生活で少し意識するだけで、快適に過ごせるようになりますよ。

 

 

まとめ

鼻血は突然やってくる小さなトラブルですが、正しい対処法を知っておくと、慌てることなく冷静に対応できます。今回紹介したポイントを覚えておけば、自分や家族が鼻血に見舞われたときも、すぐに適切な処置をとることができるでしょう。

また、日常生活での予防策も大切です。室内の湿度を適切に保つ、鼻を優しく扱う、健康的な生活を心がけることで、鼻血の発生を減らすことが可能です。

鼻血は多くの場合、大したことはないものの、止まらない場合や頻繁に起こる場合は、専門の医療機関での診察をお勧めします。身体からのサインを見逃さず、健康な毎日を過ごしましょう。

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こうして、「鼻血の止め方」に関する記事は終わりです。

この記事が少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです!

よろしければまた見てくださいね✨

自己紹介👩‍⚕️

こんにちは!30代でママ女医の「みー」です。

私は現在、耳鼻科の開業準備に奮闘中です🏥

医療の仕事と育児、そしてこれからの開業に向けて、忙しくも充実した毎日を過ごしています。

私には6歳と2歳の、元気いっぱいの子供たちがいます👦👧

子供たちとの生活は大変ですが、毎日新しい発見や喜びでいっぱいです☀️

このブログでは、耳鼻科医としての専門的な知見を活かして、皆さんの健康や生活に役立つ情報を発信していきます👃

耳鼻科の症状でよくある疑問や、季節ごとの注意点、さらには家庭でできる予防法など、幅広いテーマでお届けしたいと思っています👂

また、医療従事者でありながらも母として、そしてこれから開業医としての道を歩む私の経験や、日々の生活の中で感じたこと、学んだことを綴っていきたいと考えています✍️

医療の知識だけでなく、子育て中のママたちやこれからママになる方々、そして同じように開業を目指す方々との交流の場になれば幸いです。

私のブログが、皆さんの何かのお役に立てれば嬉しいです。日々の忙しさに負けず、健康で笑顔あふれる生活を送りましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

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みー